あの頃の君へ



「え……帰るの?いつ?」



「うーん。明日……」



「明日っ!?」



思わず声を荒げると、拓真は私の頭に手を置いた。



「……かもしれねーし、1週間後かも」



「そっか、そうだよね……」



いずれ帰るんだよね……。



「ふっ、顔に書いてあるよ?俺がいなくなったら寂しいって」



「な、なわけないし!部屋も広く使えるし、友達だって彼氏だって呼び放題だもんねー」



「……なぁ、みのりの世界って何色?」


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