湖都子のポエム2

夢じゃない?


お前と離れてしまうのは
こんなにもつらい

本当はずっと…
素直になりたかったのに

わがままは言わないから
いつでもいてほしい

やっと会えたのに
一緒にいられなくなって
心にポッカリ
穴があいたようだった

俺の全てが
お前を求めている
欲しいものなんかない
お前がいてくれたら
それだけでいい

夢じゃない?
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愛里がいなくなってから、心にポッカリ穴があいたように、寂しさを感じていた詩音

もうすぐクリスマス
毎年、仕事で過ぎていく
今年は、愛里がいるから、無理言って、休みにしたのに、愛里がいなくなってしまった

柄にもなく、プレゼントも買ったのに…

仕事が終わって、1人でいると寂しさがこみあげてくる
バイクに乗って、出かけた
信号待ちをしていると、衝撃があった
気がついた時には、病室だった

体中が痛かった

ぼーっとしていたら、愛里の顔
愛里「しーちゃん…気がついた?」
詩音「…うん」

寝ている間、ずっと…夢見ていた
愛里がいなくなってしまって、ずっと探していた
優しくて、温かい手をつかんだ

あれはなんだったんだろう…

バイクで事故にあった
全身痛かったけど、一番ひどいのは…足だった
複雑骨折…しばらく入院…

それなのに、愛里に会えたことがうれしかったんだ…
愛里「何か欲しいものあったら、言ってね。明日持ってくるから」
詩音「明日もくるの?」
愛里「うん、でも迷惑ならこないよ」
詩音「全然迷惑じゃないけど…」
愛里「毎日くるよ」ニコッと…
いつもの笑顔だった
やっぱりかわいい
ドキドキして、フワフワする
でも、なんだか切なくなる

この気持ちをどうにか隠して、
「また明日…」


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