ロクデナシの恋


藤堂が私との未来を
頭に描いていないことは

一緒に過ごしていれば
嫌でも、わかった。




共に過ごす未来どころか、

藤堂は
今、2人でいることが
形として残るものは
一切
手元に置こうとはしなかった。



わかりやすいほどに
ストイックで残酷な男だった。
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