だいすきな人

彼は、コーヒーを一口飲み話始めた。

「君ならできるよ」

「そんな根拠どこにもありません」

「志望校は?」

「一応、A大学とT大学です。でもやりたいこともなくてお母さんや担任の先生にはこの大学なら成績も心配しなくていいし、入学しても恥ずかしくないって言われたので」

「…そうか」

彼はあまり口数は多くなかった。
私だけがずっとしゃべっている。
なんだか恥ずかしくなった。

「あなたは…何をしているひとなんですか?」

恐る恐る聞いてみた。

「俺は青蘭大学の2年生」

青蘭大学…すごい。
すごいひとなんだ、このひと。

青蘭大学といえば、国公立ということもありすごく倍率も高くて誰もが1度は入りたいと思うであろう大学。

「すごい…ですね。青蘭大学だなんて」

私にはとてもじゃないけど程遠い大学だ。


< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop