姫は冷血王子の所有物
「は、離してください!帰りますから!」
必死に抵抗を試みても、女の私じゃ男の部長に敵うはずもない。
そのままズルズルと引きずられてしまう。
(なんでこんなことに…。)
悲しくなりながらも、大人しくコンビニに入ることにした。
ピロローン。
コンビニに入ると、お馴染みの音が鳴り響く。
それと同時に、コンビニにの生暖かい空気が体に染み渡る。
「あったかい…。」
思わずポツリと呟くと、部長がニヤリと笑った。
「コンビニっていいもんだろ?」
「…部長がそんなこと言うなんて意外です。」