姫は冷血王子の所有物

けれど、そんな言葉を聞いても部長は困った顔。








「高坂。お前…意味わかってないな?」









「?」









(えっと…意味がわかってないって…?)









頭の中が?でいっぱいになって、顔をしかめる。









「どういう意味ですか?」








「…もういい。」








はぁ…とため息まじりに呆れられて、私の頭は益々混乱状態。









「教えてくださいよ。」








なんだか納得がいかなくて、頬を膨らませる。








「そんなにむくれるな。」








ちょっと笑って、私の頬をツンツンと突く部長。









そんなことにいちいちドキリとしてしまうのは、どういうわけか。
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