姫は冷血王子の所有物


部長の手がすりすりと頬を撫でる。









それがまたも気持ちよくて、心地いい。










「高坂。」








「なんれすか?」








まだ酔いが覚めてない私は、目が半開き。







きっと、顔もかなりのブサイク。









「その顔、他の男に見せんなよ。」








「は?」








さっきから部長は何を言ってるのだろう?








他の人に見せるな?








(…あぁ。こんなブサイクな顔見せられたら、みんな嫌だもんね。)








「すみませんれしたねー。ブサイク顔お見せしちゃってー。」








(でもさ、ちょっと失礼じゃない⁉︎)








って思っちゃって、少し嫌味な言い方になる。
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