姫は冷血王子の所有物

「あっ、そうだ。高坂。」








玄関脇に来て、ふと思い出したように振り返る部長。








今度はなんだと振り返ると、










「お前、簡単に男を部屋に上げるなよ。」










そう言って、少しだけ眉を下げて困ったかのような顔をして、家から出て行った。










「…は?」











ん?なんだあれ?








簡単に部屋に上げるな??











「って!お前が強引に来たんだろぉーがっ‼︎」



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