姫は冷血王子の所有物


会社に戻る途中、夏実が私の隣でこそりと耳打ちをして来た。






「原田先輩って、すごくいい人だよね。」






「んー、そうね。」







「私、狙っちゃおっかな?」









「いいんじゃないの?がんばりなよ!」








乙女の可愛い恋愛話。








そんなもの、ここ最近あんまりしてなかったけど、夏実の恋なら応援しようと思える。









まぁ、私は当分恋なんて興味もする気もないけどさ。

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