T&Y in神戸
午後、いつものように株価の終値を確認した。
本年度最後の相場に安堵する。
八月の就任から七ヶ月余り……人智に恵まれた結果だ。
今年度最後のメールに感謝と労いの言葉を綴り先日の会議の梁瀬源蔵の言葉を引用し、締め括った。
次年度は地方の拠点の活性化が鍵となり、地方自治体との関わりも重要になる。
それには、ジジイの存在は欠かせない。
なぜなら、未だに地方の拠点を中心に、自分の息子のような若輩者が指揮をとっていることに根強い抵抗を見せているからだ。
結果だけが全てではないーーーだが、己の感情に流されて間違った選択をしてはいけない。
社員の『幸』『不幸』の選択は社員個人が決めることだ。
会社とはそこに関わる人々の生活の基盤を担うもの、トップの感情で揺るがしてはならない。
ジジイが俺に課せたモノはあまりにも大きい。