食卓
現在、午後三時半。

家に帰るには早すぎる。

口の中の板ガムが

早速その味を失う。



イライラは

つのるばかりだった。



『仕方ないじゃん』



お姉ちゃんの放った言葉が

頭の中でぐるぐると回る。



『仕方ないじゃん。

こういう生活してんだから』



仕方ないってなんだ。




味の無くなった板ガムが

私の口の中で左へ右へ、

動き回る。
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