Ray







___……



「 ……別れたのか……そうか…… 」


「 ごめんね、立花くん……立花くんが一番応援してくれたのに…… 」


私が申し訳そうに顔を俯けると立花くんはバシッと私の背中を叩いた。


「 なーに言ってんだよ! ここは頑張った! 瑛斗と付き合って学んだことを次付き合った人に捧げられるといいな 」


「 うっ……たぢばなぐん…… 」


「 わっなに泣いてんだよ! 」


……最初はただのチャラ男かと思ったけどいい人だよ、立花くん。


私はティッシュでグシグシと涙を拭った。


「 ……ねえ、立花くんは頑張るの? 」


そして私は顔色を伺うようにそう問いかけた。


……そう、芽依と瑛ちゃんのことも全部話したのだ。





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