†恋愛駆け引き

笑顔

『っしゃ―!!キター弁当!!』
きっとこんなにテンション高いのは、このあたしだけだと思う。

『全く菜美は―…、この時だけ元気になるょね―。
授業中寝てるくせにさ〜』

嘉穂が弁当をあたしの机に置いて食べ始める。


『だってなんか学校ってつまんないけど、この弁当や学食のために来てる感じ!!』
目をうるうるさせて、あたしはそう熱く語った。


『はぁ〜全く…。さすが菜美だね』
嘉穂は呆れ顔で言った。

『でしょ―』
そう言ってあたしも食べ始める。

『ハハハッ……そうなんだ〜』
聞き慣れない声が近くから聞こえた。

< 9 / 75 >

この作品をシェア

pagetop