どん底人生に愛をあげよう


すると、パチーン。


鈍い音が響き渡る。



「なんて事したの?馬鹿な事はしないで!」



本気で怒ったママに何も言えず部屋に篭った。


私は意味もない落書きを書く。


「後悔先に立たず。ごめん。後悔してる」



増えた落書きも卒業アルバムも全て見返した。



あんなに純粋な頃があったのに…。


生き生きしていた頃が…。



純粋なあの頃が…。



記憶が…罪悪感に飲まれた。
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