愛なんてない



「よし、心臓が動いた。気道確保」


心拍数を表す緑のモニターが再び動き出したのは、俺にとって永遠とも言える長い長い時間のあと。


たぶん実際には数分と経ってない筈だが、俺には1時間にも等しかった。





「血圧が低いし。心臓も弱々しい。近くの救急究明センターに搬送します。付き添いの方は同乗してください」





「はい」




俺は1も2もなくそれに応えて救急車に飛び乗った。



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