可愛げのないあたしと、キスフレンドなあいつ。

「ほら。早く行ったら?あたしといるとこ、七瀬に見付かってもいいわけ?……それともここで3人で仲良くランチでもしてみる?」



冗談言いながら立ち上がって。床に転がったときに制服についた埃を手でぱたぱた払ってると。




唐突に。


ほんとに唐突に、なんの脈絡もなく。




「ニカ。………おまえさ、これから俺と、どっか行くか?」




何を思ったのか、王様が突然そんなことをのたまった。




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