カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
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逸希のSUV車で私のマンションまで走った。

「ここが私の部屋です」


「確かに散らかってるな…生活感が溢れている」


「うるさいっ!」

正社員で働く女性には掃除をする時間なんてないのよ!


私はソファを占領していた畳んだ洗濯物の山をラグに移動させる。


「私、着替えて来るからここに座ってて」


「判った」


逸希はソファに浅く腰を下ろして、辺りを見回す。


「逸希、キョロキョロしないで」


「いちいち、うるさいぞ。莉那」


「恥ずかしいのよ!」


モデルルームのように綺麗に片付いた逸希の部屋。


逸希から見れば、私の部屋はゴミ屋敷に見えるはず。


「想い出探しに行くから…早く着替えて来い」
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