カモフラージュ～幼なじみ上司の不測の恋情～

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「莉那ちゃん？」


「お久しぶりです。おばさん」

私は逸希に誘われて、東洋学園中等部との練習試合を観に行った。

試合場所は東洋学園中等部のフィールドで行われる。逸希のマンションから地下鉄に乗って二駅の場所だった。


「本当に久しぶりね…」



逸希のお母さんは私のお母さんと同い年には見えない位若々しかった。

思わず、何処の化粧品を使用していますか？と不躾な質問をしそうになる。


「大きくなったわね…」



「はい」


身長は全く変わっていないけど、顔はフケたかもしれない。


「父さんは？」


「お父さんは仕事よ」


「仕事か…相変わらず忙しいのか？」


「まぁね。逸希も忙しいの？」


「転職して会社の大きなプロジェクトに携わるコトになったからな。色々と忙しい」


「忙しいのも判るけど、たまには帰って来て欲しいわ」


「はいはい」


逸希は適当に返事をした。