カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「落ち着け…」


逸希はオフィスを出て、休憩室に私を連れ込んだ。



「このままだと…退職を促されるかもしれないぞ」


「沢木部長ならそうするかも。彼は私の教育係だった人。彼だって上司として部下の監督不行き届きの烙印を押される可能性あるもんね」



「…黙っていろと言ったのに」


「だって…逸希を責める沢木部長に我慢出来なかったのよ」



「バカ」


逸希はギュッと私を抱き締めた。






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