カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
麻生のコトは親友だと思ってるけど。


麻生は私よりも綺麗で仕事の出来る女性。


私よりも逸希のパートナーとしてお似合いかもしれない。


逸希のコトは信じてるけど、それでも落ち着かない。


『PR課』も『新規事業部』からの応援の要請を受けて、『ファッションショー』の準備を手伝っていた。


「お手伝いありがとうございます。これは事業部からの差し入れです」


「ありがとうございます。樋渡係長」


「あれ?植野チーフは残業ですか??」


樋渡係長が私達に差し入れの缶コーヒーとサンドイッチを持って来てくれた。

私の顔見るなり、驚いた表情を浮かべる。


「てっきり、遊佐課長と二人でお出かけしたのかと思っていましたよ」


「えっ!?遊佐課長はもう帰ったの?」


「はい、急用があると言って、今夜の残業の仕切りは私に任せて帰りました」


「急用?」



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