カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
俺達は藤ヶ谷冬弥が居るスイートルームに案内された。


「待ってたぞ」


黒の光沢のある生地のストライプスーツに身を包み、インナーのシャツは赤色で派手な柄ネクタイを着用。

一歩間違えればホストのようなファッション。

でも、彼は持ち前の品の良さでセレブに着こなしていた。



革張りの黒のソファに腰を下ろして、ワインを煽る。


「隣のオトコは誰だ?」


「私の恋人の遊佐逸希よ」


「ふうん。今度の断る理由はカモフラージュか…」


藤ヶ谷さんは嘘を完全に見抜いていた。






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