カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
俺は麻生と駅の改札口で別れた。


「ただいま」


「お帰りなさい」


莉那が珍しく玄関先に出て来た。


「樋渡係長から訊いたけど、急用で先に帰ったようね」


「まぁな」


「麻生と一緒だったの?麻生、ウチの会社に来てたでしょ?」


「俺と麻生のコト、侑平から訊いたのか?」


「うん」


「確かに麻生と一緒だった。でも、二人っきりで居たワケじゃないから、安心しろ」


俺は麻生とのコトを気に掛ける莉那を愛おしく抱き締めた。


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