カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
彼の言葉が私の心の中に心地のいい鐘のように響く。


「莉那、スキだ・・・」


逸希は私の長い髪に指先を伸ばす。



「お前のその柔らかそうな髪にもずっと触れたかった・・・」


「逸希・・・」



「愛してる・・・」



逸希は私の肩を抱き、自分のカラダに引き寄せる。



私も逸希に触れたかった。


逸希の色素の薄いに瞳は愛しげに私を見つめていた。甘く煌めき彼の視線に私も吸い寄せられる。


「私も愛してる…」



私達は一夜限りの恋人。



暗黙の了解でキスを重ねた。キスはワインの味がする。


私がずっと追い続けた幼なじみであり初恋の人に今宵は抱かれた。


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