カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「莉那ちゃん、年末に退職した後はどうするの?」

「え、あ…来年からは別の会社で仕事をします」

「えっ!?」


逸希は目を円くして私を見つめる。


「俺は訊いてないぞ」


「ゴメンなさい。逸希にも話そうと思ったけど…なかなか言えなくて…」


「言えないって…同じ部屋で暮らしてるのに、言えないはないだろうが・・・」


「喧嘩はしないでよ!二人とも」


「喧嘩はしないよ。で、何処に決まったんだ??」


「アパレルメーカーの『ブラックベリー』」



「『ブラックベリ―』!!?」


逸希は素っ頓狂な声を出した。


「へぇーいいところじゃない。莉那ちゃん」





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