カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
私は高木さんのリクエスト通り嘘を連ねたスピーチをした。


「終わった・・・」

私はテーブル席へと戻った。


「お疲れ様」

隣に座る逸希が私を労ってくれた。


「緊張したわ」

「しかし、振袖姿は目立つなぁー」

「私は着たくないと言ったのよ」

お母さんが、振袖を着る機会はこれが最後だと思うから着なさいと無理やり押し付けて来た。

私の独身時代も後4ヵ月足らず・・・


「でも、似合ってる。素敵だよ」


赤地で雅な雰囲気の可愛い振袖。

桜と毬柄がメインで後は四季折々の花々の柄。


「逸希がそう言ってくれるなら着た甲斐があるわ」




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