カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「莉那君だって…まだまだ、キャリア積みたいだろ?俺だって左遷はされたくない」


「でも・・・」


逸希を利用するなんて…


折角、悪しき13年前の想い出から解放されて、逸希と仲直りしたのに。


「幼なじみ君に悪いか?」

「少し考えさせて下さい…」

「意外な返事だな。俺は直ぐに同調してくれるかと思ったが。そんなに幼なじみ君は大切な人か?」


「いいえ…別に」


「なら、俺の言う通りにしなさい。莉那。俺はこれからも君と付き合っていきたいんだ。君だってそうだろ?」


元敏腕の営業マンだった部長には口では勝てず、そのまま頷くしかなかった。



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