カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「その幼なじみ君には彼女居たの?」


「いえ」


「だったら、付き合えば良かったのに…本命は俺だけど、その幼なじみ君は二番目として」


私がそんな器用に男を手玉に取れない女だってコトは部長が一番知ってるのに。


部長は意地悪なコトを言う。やっぱりSだーーー・・・


「部長は私のコト重いんですか?」


私は部長に無理なお願いはしない。極めて、良い子の愛人だと思ってるけど。
聞き分けが良過ぎるから、部長の都合のいいように利用されている節は沢山あった。



「社内に俺と君の不倫の噂が流れている…知らないのか?」


「えっ!?」



「…だから、カモフラージュの為だ。適当にその幼なじみを利用して、君には他に男が居ることをアピールして欲しいんだ」

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