きづかないで・・・やっぱり、気付いて
君は、残酷だね。
心の中に、彼女がいる癖に。
どうして、どうして、ーー
私に、そんなことを聞くの?
「俺のこと、・・・好き?」なんて。
期待させないで。言えないよ。
好きだよ。そういえれば良いのに。
それは愛の告白。
言えるわけがない。
この関係を、崩さないために。
『それは、どういう意味で?』
やっと、絞り出した言葉。
恋愛感情じゃない。分かっているくせに。
聞いたら、自分が傷つくことも。
彼は、目を見開いた。
感ずかれたかも、知れない。
やばい。やばい。
『なーんて、ね』
つらい。・・・つらい。
どうして、彼女なの?
どうして、私ではないの?
思いは、胸の中にたまっていく。