ハートロッカー

*君という花*

冬の温かい日差しが差し込むコインランドリー。

そこにある椅子に座って、あたしは古本屋から買ってきたばかりの文庫本を読んでいた。

ドラム式の洗濯機の中に視線を向けると、下着がクルクルと回っていた。

後3分くらいと言うところか。

あたしが家出して、今日で1週間目を迎えた。


洗濯を終えると、コインランドリーを後にした。

腕時計に視線を向けると、
「やっと3時になったところか…」

時間はまだたっぷりとある。

読んでいる文庫本の続きが気になるから喫茶店に入って、夜まで時間を潰そうかな。

そう決めたあたしは喫茶店を探すことにした。
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