ハートロッカー
雪は、うっすらとだけど積もっていた。

まだ雪は降っている。

「どうするのよ…」

プレゼント包装されたそれに、あたしはどうすればいいのかわからなかった。

「耳に穴あけていないって言うのに…」

そもそも何でこれを買って、プレゼントにしようと思ったんだっけ?

あたしは一体、何がしたいんだろう?

捨てる…のはもったいないから、売った方がいいかな?

たいしたお金にはならないかも知れないけど。

そう思って真っ白な息を吐いた時、
「三春さん!」

聞き覚えのあるその声に、視線を向けた。
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