スイートな御曹司と愛されルームシェア
「さっきからいったい何の話なんです?」
創太は咲良をじろりと見て言う。
「楢木は英進会ゼミナールをうちが傘下に収めるために動いていた」
「は?」
創太が何を言おうとしているのか、咲良にはまったくわからなかった。
「少子化と出版不況の影響による収益悪化という事態を防ぐには、うちも直接塾の経営に乗り出すべきだ。そう経営陣が判断して、準大手の学習塾、英進会ゼミナールを吸収合併することにした。だが、そこで問題になってくるのが、創智学院の共同出資経営者の岡崎咲良、あんたと佐々木恭平だった」
「私たちが問題?」
「そうだ。英進会は一から塾を立ち上げるより、創智学院をフランチャイズ化する方が初期投資が抑えられると判断した。英進会ゼミナールの名前があれば、あの地区でもっと生徒を集められる。だから、英進会はなんとしても創智学院の経営権を手に入れようとしていた。一方の俺たちTDグループは、英進会との吸収合併を有利に進めるべく、創智学院に影響力を持ちたかった」
「じゃあ、英進会もTDグループも、私と恭平くんの株式を狙っていたのね」
咲良の声は自分でも驚くほど低いものだった。
「そうだ。だが、英進会にしてやられた。佐々木恭平は英進会のスパイの手に落ちたんだからな」
「英進会のスパイ?」
創太は咲良をじろりと見て言う。
「楢木は英進会ゼミナールをうちが傘下に収めるために動いていた」
「は?」
創太が何を言おうとしているのか、咲良にはまったくわからなかった。
「少子化と出版不況の影響による収益悪化という事態を防ぐには、うちも直接塾の経営に乗り出すべきだ。そう経営陣が判断して、準大手の学習塾、英進会ゼミナールを吸収合併することにした。だが、そこで問題になってくるのが、創智学院の共同出資経営者の岡崎咲良、あんたと佐々木恭平だった」
「私たちが問題?」
「そうだ。英進会は一から塾を立ち上げるより、創智学院をフランチャイズ化する方が初期投資が抑えられると判断した。英進会ゼミナールの名前があれば、あの地区でもっと生徒を集められる。だから、英進会はなんとしても創智学院の経営権を手に入れようとしていた。一方の俺たちTDグループは、英進会との吸収合併を有利に進めるべく、創智学院に影響力を持ちたかった」
「じゃあ、英進会もTDグループも、私と恭平くんの株式を狙っていたのね」
咲良の声は自分でも驚くほど低いものだった。
「そうだ。だが、英進会にしてやられた。佐々木恭平は英進会のスパイの手に落ちたんだからな」
「英進会のスパイ?」