短編*社会人

零『わりぃ!遅くなっちまったな』

今は夜中の1時
絢斗には連絡してあるので大丈夫だろう

「大丈夫だよ。零くんこそ気を付けて」

零『ん、じゃーなー』

歩いて家に向かう
絢斗、寝てるよね...静かに入らなきゃ

鍵を開けて家に入る
ゆっくりとドアを締め鍵をして
リビングへと向かう

真っ暗なのでゆっくり歩く

パチッ

電気をつけた瞬間
私は目を見開いた

だって、そこに絢斗が居たんだから

「あ...絢斗?」

絢『こんな時間まで何してたわけ?』

「いやだから、食事するって...」

ふと絢斗の顔を見ると
見たこともないくらい怖い顔をしていた

ゆっくりゆっくりと
絢斗が近付いてきとうとう私は
壁に追い詰められた

こんなシュチュエーションで
なければ必ず萌えていたであろう
壁ドン。今は冷や汗が止まらない

絢『食事...男と?』

「はっ...は?見てたの...?」

絢『誰あいつ』

ダメだ、これ以上言われると
期待してしまいそうになる
絢斗は私のことを好きだって...

「...うるさいな!!!ほっといて」

大声をあげた私に驚き
力が抜けた瞬間、思いっきり押しのけ
玄関まで走る

鍵を急いで開け
家を飛び出した
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