カラフルデイズ*
彩side*





隆平は立ち上がって


泣いているあたしを優しく抱きしめた。






「え、、 、??ちょ、隆平??」





『ごめん。ちょっとこのままにしておいて。』






いつもとは違う隆平の声。




多分泣いているのかもしれない。




「うん…」










しばらく経って隆平があたしから離れた







『ごめん。』







「いやいやっ…だ、大丈夫!」





『あーーーー、スッキリした!!』







隆平は腕を上に伸ばし


大きく深呼吸。







『ありがとうな!!なんかはっきり言えたし、俺も大事な人を少しずつ作っていけたらなって思った!』




泣いてたみたいですこし目が赤かったけど


いつものあの満面の笑顔でそう言った。




つられてあたしも笑顔









「よかった。」










『それにしても倉内よく泣くよなー。わーわーうるさいし。』





そう言ってあたしの涙の跡を親指でなぞる








「はっ⁈⁈うるさいなっ!」






『倉内は笑ってる顔の方がいい。』







さっきとは違う雰囲気





そういえばさっきまであたしたち抱き合ってたんだよ⁈←






いや、まて。勘違いするなあたし…






『だからあんまり泣くなよ』





あたしの頬をつねってきた







「わ、わっかふぁよー(わかったよ)」








またいつものようにふざけてくるし。





さっきのは勘違いだ。勘違い。






でも隆平の知らなかった姿





弱い部分を見せてくれた。






それだけでも全然よかったんだ。








すっかり暗くなった空の下
月だけが明かりを放っている。


またどうでもいい会話をしながら隆平と二人で帰っていった。





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