KISS


―――




「…ヒロ…」


夕方の6時。
あたしはヒロを呼び出して公園にいた。

もちろん、
ここにはレンはいない。


「…話って?」


冷たい返事。
ヒロじゃないみたい。


「うん…あのね…」


うまく言い出せない。


「あたし…」


「待って。」



ヒロがあたしの言葉を遮った。



「ごめん。
俺も話したいことがある。」


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