泣くな。って君が言うから
帰りが遅い、かーくんと母が帰るまで
太一との時間。
二人っきりの時間。

ゲームをしたり、料理をしたり
付き合う前と変わらない日常にプラス
目が合う度キスをした。

キスをした後
太一は照れたような何とも言えない
愛おしい顔をする。

「エッチしたい?よな…やっぱ」

「んーしたくないっつったら嘘やな(笑)でも我慢もしてない。自然に任せる」

「…ありがとう」

「男には右手があるし(笑)」

太一といるとよく笑う。

太一の笑顔は昔から大好き。

キリッとした顔が一気に崩れる
本当に楽しそうに笑う。
つられて笑顔になる。

太一のぬくもりが好き。

言葉や仕草
全てが温かい。

付き合い始めて1年経つ頃には
バイト先で息苦しくなる事も減った。
男の人に対して
恐怖感や嫌悪感は薄れていっていた。
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