彼が涙を流した理由
1枚の毛布を、2人の肩にかける。
「やっぱり……2人だと小さいね」
たまに、触れあう肩。
「というか、隙間から風が入ってきてむしろ寒いね……」
「……………じゃあ、隙間ができないようにしてあげるよ」
そう言って、裕之君は毛布の端と端を持って、あたしを包み込んだ。
「えっ!?裕之君!?」
いつの間にかあたしと同じくらいに大きくなっている裕之君は、とても温かかった。
「嫌だったら……やめるから」
あたしの首元で呟く裕之君は、やっぱり真面目な裕之君だった。
そっか……裕之君は、天然なんだね………
「ううん……嫌じゃないよ…。」
あたしも、くるりと体の向きを変えて、裕之君の背中に手を回した。
「あさひちゃん………温かいね」
「うん……」
あぁ、このまま、裕之君とずっと一緒にいたい。
こんなにも、誰かと一緒にいたいって思ったの、初めてだよ。
………………好きだよ、裕之君。
「やっぱり……2人だと小さいね」
たまに、触れあう肩。
「というか、隙間から風が入ってきてむしろ寒いね……」
「……………じゃあ、隙間ができないようにしてあげるよ」
そう言って、裕之君は毛布の端と端を持って、あたしを包み込んだ。
「えっ!?裕之君!?」
いつの間にかあたしと同じくらいに大きくなっている裕之君は、とても温かかった。
「嫌だったら……やめるから」
あたしの首元で呟く裕之君は、やっぱり真面目な裕之君だった。
そっか……裕之君は、天然なんだね………
「ううん……嫌じゃないよ…。」
あたしも、くるりと体の向きを変えて、裕之君の背中に手を回した。
「あさひちゃん………温かいね」
「うん……」
あぁ、このまま、裕之君とずっと一緒にいたい。
こんなにも、誰かと一緒にいたいって思ったの、初めてだよ。
………………好きだよ、裕之君。