【完】私の彼氏は転校生。


〜立夏side〜


私はパジャマから私服に着替えてリビングにいった。


……ていうか私、どれだけお酒飲んでんの?お花見のときはチョコの洋酒で酔って、今回は水と勘違いして飲んで……。


すると、私服に着替えた健吾が部屋から出てきた。


「……おはよ」


「うん、おはよ」


そして健吾はキッチンにいき、朝食を作り始めた。


「健吾〜、今日の朝食なにー?」


「今日はご飯と味噌汁と目玉焼き」


「やったー! 目玉焼きだー♪」


私は大好物が朝食に食べられるのが嬉しくて、健吾の周りを跳び跳ねた。


「あ、テーブルの上を食べられるように準備しておいてくれない?」


「了解☆」


私は食器棚からお皿や箸を出して並べ、健吾の手伝いをした。


「いっただきまーすっ!!」


私はご飯を口に詰め込んでいく健吾を見つめていた。


わー、すごい食欲……リスみたいに頬が膨れ上がってるし、ご飯粒が口の周りについてるし……


「そういえばさ、舞と付き合ってたときどんなことしたの?」


「え? うーん……ハグしかしてないよ。キスは付き合う前しかしてないし」


「えっ、付き合ってから1回もキスしてないの!?!?」


「まぁお互いに……恥ずかしかったんだろうな。舞……俺がまだ立夏のことが好きってことわかってたらしいし……。あっ、今日どっかいく? 2人でデートに」


「うん、いく!」


「じゃあ9時45分に玄関でよう」


「うん! じゃあまたあとでね♪」


私は部屋に戻ってバッグの中身を準備して、さっきよりオシャレな服に着替えた。





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