愛の形
太輔 「もしもし。」

? 「俺。」

太輔 「なんだよ、北山。」

宏光 「あのさ、今横尾さんと
    呑んでんだけど
    藤ヶ谷も来ねーか?」

太輔 「どこ?向かうわ。」

宏光 「たっちゃんの店。」

太輔 「わかった。」


あまり乗り気じゃなかったけど
このまま1人で家にいると
罪悪感と孤独感で押しつぶされそうだから
行くことにした。
渉もいるらしいし。


俺はジーンズのポケットに財布とケータイとタバコを突っ込んでジャケットを羽織った。

ふと窓の外を見ると
カップルが手をつないで歩いてるのが
見えた。

なんだかイラっとした自分に
疑問を抱きつつ俺は家をでる。

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