コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
こんなんでめげてちゃいけないね。

記念日を一緒に過ごすことより、ずっと那央と笑い合って生きていくことの方が大事なんだから。



「……本当にありがとう。グチったらすごい楽になったよ」

「それはよかった」



ニコッと笑って、お茶菓子のクッキーに手を伸ばす舞花。

舞花には昔からお世話になってばっかりだ。

本当に、彼女がそばにいてくれてよかった。



「私はいつでも縁の味方だよ」

「舞花ぁ~……!」

「だから、私にも協力してよねっ」

「…………ほぇ?」



抱きつこうとしたあたしの両腕をがしっと掴み、舞花がニヤリと口角を上げる。



「協力って?」

「私、久々に恋に落ちたみたいなの」

「……えっ!? 誰に!?」

「那央くんの後輩の、小柴くんに」

「えぇぇ~~!?」



一気にテンションが上がるあたし。

だってだって小柴くんって、たしかあの可愛い顔した新人警官でしょ!?

何で、いつどこで二人が会ってたっていうの!?

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