Kiss of a shock ~涙と~
あいつに・・・


健二に、何も言う事なんかできない。


昨日の夜のように・・・


万理香を・・・


万理香に手を出すなって―。。。


直人はゆっくりと振り返った。


万理香は、戸惑っているだろう。


どうして、自分のことをこれほど頑なに拒むのか・・・。


好意があるからこそ、助けたりするんだ。


何も、どうとも思っていなければ・・・。


振り返ったその視界に、万理香の姿を捉えた。


立ち止まって、こちらを見ているその姿は、もう小さくなっていたが・・・それでも分かった。


あいつが、泣いてるってことが。



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