Kiss of a shock ~涙と~
直人、と呼ばれたそのふとどき者は


リュックを受け取ると万理香の方を見下ろして言った。


「んで、あんたはずっとそこでそうしてるつもりか?」


「へ…?」


「へ、じゃなくて。立てよ、タクシー乗っけてやるから。」


あ、あーあー


タクシーね。


そうか、それがあったか。


万理香はゆっくり立ち上がり、直人を見やった。


その唇が目について、思わず目を伏せた。


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