Kiss of a shock ~涙と~
・・愛情か。。

憎しみの元が愛情だなんて、思いもつかなかったな。

俺は、あいつに恨まれて憎まれて幸せになる権利を奪ってしまったのだから、自分も幸せになってはいけないんだと、そう思っていた。

けど、万理香にはそんなふうに見えるのか。

俺と健二のことが・・

「じいちゃんみたいだな。」

「え?」

「いや・・。」

俺は嘲笑を浮かべて、それから目尻の涙を指先で拭った。

あいつと、ちゃんと話がしたい。

殺したいほど憎まれているのなら、もし殺したいと今でも思っているなら殺されてもいい。

脳裏にしまってあるじいちゃんから貰った健二とお揃いの時計を思い出した。


ーふたりは同じ時を刻んでいるんだ。

たとえ何が起こっても
どんな障害があっても、決して1人じゃない。

おまえたちは兄弟なんだから、仲良くするんだよー


「万理香・・ありがとう。」
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