Kiss of a shock ~涙と~
もう、捨ててしまおう。


これまでの思い出は全て。


長い夢を見ていたのだと、そう思おう。


胸の奥にこみ上げる熱い思いにはふたをして、もう感情は二度と持たない。


俺にふさわしい


俺になるんだ。


目蓋を開いた直人を見て、祖父は胸元を握り締めた。


「直人・・・すまない。」


その声は、もうこれまでの直人の耳には、届いてはこなかった。
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