Kiss of a shock ~涙と~
どうしようか―。


このまま、いますぐ・・・。


凶暴な感覚が身を奔り、らしくないと思って首を振った。


女には困っていない。


いくらでも、どんな女でも手に入るってのに、無理強いするのもバカらしい。


「万理香ちゃんが望むのなら、何でも叶えてあげるよ。」


万理香は涙ぐんで顔を上げると、震えて言った。


「いらない。何も・・・。」


「また、強がっちゃって。」


「帰って・・・。」


万理香はドアノブを握り締めて怒鳴った。


「帰ってよ、帰って!二度と来ないで!」
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