サヨナラくそ正義―HERO―

女性社員がそんな風にフェロモンたっぷり含んだ声で言うと、近くに居た僕の腕を何気無く掴んで依頼室を出る。
ほら来たやっぱり。
僕が彼女、桜知 千夜(おうち ちよ)を苦手とする理由。
それは……

「おはよう正義くん。今日も寝坊?」

依頼室から出るなり僕の首に手を回して耳元で囁いて来る。
鳥肌が止まらない止まらない止まらない。

「おはよう桜知。遅刻イコール寝坊と考えるのは安易過ぎる発想じゃないかな」

「またまたぁ、正義くんはいつもそうやって受け流すんだから」
< 13 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop