あたしは、悪魔と契約しました。
自分のお腹に、、、誰の子供の命があるか?


そんなこと、考えなくてもわかる。


この子は、あたしの大切な人の子供だ。


その子を殺すなんて、、、あたしには、出来ない。


でも、今のあたしに、、、育ていけるわけない。


お金も、住むところもないあたしには無理だ。


「生みたい。この子と、一緒に居たい。だけど、、、あたしはこの子を、育てられない」


涙ながらに話すあたしに、老夫婦はしつこくあたしに問い出すこともなく、、、


「なら、ここで暮らせば良い」


そんな言葉を、あたしにくれた。


「でも、、、」


あたしは、この2人とは何ら関係ない。


そんな2人の世話になれるわけ無い。

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