『好き』と伝えるのは難しい





ートントン



私は泣き疲れて眠っていた。



でも、ドアを叩く音で目を覚ました。



瑠夏『はい?』



栞奈『あっ、私。ここ開けてくれない?』



ーガチャッ



瑠夏『どうしたんですか?』



栞奈『瑠夏ちゃん。本音で応えて。瑠夏ちゃんは翼のこと好き?』



瑠夏『(栞奈ちゃんにはいいかな?)好きですよ?私は小さい頃のパーティの頃からずっと好きだった。でも、瑠奈姉の彼氏には変わりないじゃないですか?ハハッ』



栞奈『瑠夏ちゃんにはまだ言ってなかったわね?翼の本当の婚約者は瑠夏ちゃんだったんだよ。でもね、堂本財閥には長女しかいないと言われていたんだ。でも、もし産まれたら瑠奈じゃなくて瑠夏と翼を婚約させて下さいってうちの親に言っていたらしい。瑠夏って名前は貴方が産まれる前から決まってたみたいね?』



瑠夏『そんなことある訳ない。だって、ママもパパも何も言ってなかった。何も言ってくれなかった。酷いことばかりされていたのに………。何で?何で…。』





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