LOVE×2 STORY

もうそんな時間かぁ。

俺は急いで作業を中断して先輩と一緒に現場近くの公園に行った。

弁当を食べながら作業服のポケットから携帯を手に取るとメールが入っていた。

嘉穂かな?

あれから嘉穂とはちょくちょくメールをする仲。

メールは仕事の事だったりテレビの事だったり、たわいもない内容。

前まではちゃんずけだったけど今は下の名前で呼び合っている。

俺は少しだけ嘉穂が気になり始めていた。

携帯を見ると洋介からだった。

洋介かぁ。

俺は少し残念に思いながら洋介のメールを見た。

『お疲れ♪俺絵里と今付き合ってるんだけど今週の土曜の夜バーベキューするって決まったからお前も来いよ!時間は7時からで場所はオレんちの近くの海のとこね☆よろしく!』

ふ~ん。

絵里ちゃんと洋介がねぇ~。

何か軽そうなカップル。

長く続きそうにないな。

俺が卵焼きを口に加えて文を打っていると、先輩が携帯を覗き込みながら喋りかけて来た。

「女か?」

「いや、ダチからです」

「そっかぁ~。な~んだつまんねぇなぁ。俺ちょっと寝るからお前時間になったら起こしてくれ。」

「はい。」

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