先生と恋をしました。
先生との出会い
始業式
16歳の春…
何気なく通り過ぎると思っていた青春のこの一時に私たちは出会った。
校庭一面に咲く桜。
高校2年生になったあの春から私の物語が始まった。
「遥佳〜〜〜!!」
後ろから名前呼ばれて振り向く。
私は「高瀬遥佳」
白波高校に通う16歳…
クラスのみんなは静かでおしとやかな人だと言っている。
勉強はできるがあえてそれを隠している。
家はかなりのお金持ち…。
そして私はこの家が一番嫌いだ。金持ちだからと贔屓されるのが昔から嫌いだ。
今までたくさんのことをこの決まり文句で縛られてきた。
「あなたは高瀬の長女。お家のために考えて行動なさい。
おじいさまやお父様、お家に迷惑をかけるようなことはしてはいけない。
高瀬のために…」
これが幼い頃からの教え…
だから私に自由はない…。
親のいいなりになってここまできた。
学校もただ社会的なことを考えて言ってるだけのようなもの。
学校なんて行く意味がない。
そんなことを思っていたあの頃…。
私と彼は出会った。
先生と生徒として…
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