先生と恋をしました。


放課後…


英語準備室にて…





「おまえ障害物競走なんて出て平気なのか?」


「知らないです。

きっとなんとかなりますよ。」


「いや、そう簡単でもないと思うぞ。

お前の美しい顔が片栗粉で真っ白になってる姿なんて俺は見たくないなぁ…」



「んじゃ見なければいいじゃないですか。」


「美人にそんなことさせるわけにはいかん!俺がそれだけはなくす。絶対に」



「って言いますけど、先生そんな権力ないでしょ。」


「絶対にお前のそんな姿を全校生徒には見せない!」


「私は先生のものではありませんよ。」


「いずれは俺のものになる。だからいいんだ!

好きなやつを守れないで好きになってくれとは言えないだろ!」


「誰も守ってほしいなんて言ってないんですけど…」


「とにかくだ!お前の美貌を汚さないような競技になるようにする!

だからお前も頑張れよ!」



「…は、はい…」


なんかすごい必死…

別に私は顔が白くなろうと…

変な変装でみんなの前に出ようと問題はないんだが…


でもこれも私のことを気にして、心配してくれてるからなんだよね…


表には出してないけど、なんとなく伝わってるよ。…先生…


「…先生…私のこと心配してくれてるからそんなこと言うんでしょう!?」


「当たり前だ!嫁入り前のこんな可愛いやつを汚してたまるか!」


「ありがと、先生!」


「…お、おお…」


「…でも、もし嫁にいけなくなったらその時は私を拾ってね!」


「拾うも何もお前は俺がもらう。

俺がお前を他の男なんかに嫁がせない。

お前を嫁にするのは俺だからな。」


冷静な顔でこっちを一度も見ずに言った。


またこの言葉に胸がざわつく…



「どうした?反論しないのか?」


………



反論も何も言われてドキッとしてしまって思考回路がめちゃくちゃになってる…



「…ほんと、お前可愛いよ…

今の顔、誰にも見せたくねー」



顔はほてり、体が熱い…


脈も上がって、心臓の音も大きい…


やっぱり私おかしくなってる…



これも先生のせいなの?



先生が徐々に心の壁を開けて入ってるの?


私どうすればいんだろ…




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